2025年10月24日
発達障害・グレーゾーンの子どもが、親のヨコヤリでやる気をなくす理由

「私、我慢が苦手なんです。ついつい子どもが作文を書いていると、ヨコヤリ入れたくなって、我慢できないんです……」
小5M君のママがこんなふうにお話ししてくださいました。
子どもが何かに取り組んでいるとき、つい「そうじゃないよ」「こうしたほうが早いよ」と口を出してしまうこと、ありませんか?
でも、発達障害やグレーゾーンの子どもにとって、その「ひとこと」がやる気のスイッチを消してしまうことがあります。
💡理由① 「自分でやってみたい」が強い
発達特性のある子どもたちは、自分のやり方」や「自分のペース」をとても大切にしています。
だから、横から「こうしたほうがいい」と言われると、まるで自分の世界を壊されたように感じるのです。
「もういい」「どうせうまくできない」と感じてしまい、やる気がシューっとしぼんでしまいます。
💡理由② 注意=否定と受け取ってしまう
親としてはアドバイスのつもりでも、発達に凸凹のある子どもは「またダメって言われた」「失敗したんだ」と受け取ってしまいがち。
発達障害・グレーゾーンの子どもは、言葉の裏の意味を読み取るのが少し苦手な場合もあるため、
「やってみた努力」を認めてもらえなかったように感じやすいのです。
💡理由③ 途中で止められるのが苦手
集中している最中に声をかけられると、思考が中断してイライラしたり、もう一度集中し直せなかったりします。
「せっかくやってたのに!」という気持ちが大きくなって、
やる気ごと切れてしまうのです。
💡理由④ コントロールされるのが苦手
「こうして」「それやめて」と指示されると、自分が決める権利を奪われたように感じる子もいます。
「自分で決めたい」「自分でやりたい」という思いが強いからこそ、「やらされている」と感じた瞬間に心のスイッチがオフになります。
🌷どうすればいいの?
1️⃣ まずは「見守る勇気」
失敗しても、最後までやらせてみましょう。終わってから「どうだった?」「ここ工夫したね」と声をかけるだけで、子どもは「認めてもらえた」と感じます。
2️⃣ 声かけのタイミングを選ぶ
途中で止めず、一区切りついたときに穏やかに伝えるのがポイント。
3️⃣ 「自分で選べる場面」をつくる
「どっちがいい?」「どんな順番でやる?」など、選ぶ自由を渡すことで、やる気が続きます。
4️⃣ 結果より「過程」をほめる
「やってみたことがすごいね」「最後までがんばったね」と、取り組む姿勢を認めてあげましょう。
☀️おひさまメッセージ
発達障害やグレーゾーンの子どもたちは、少し繊細だけれど、とてもまっすぐな心を持っています。
「自分でできた!」
という体験が、次の一歩を踏み出す大きな力になります。
親の「見守る力」が、子どもの「やる気」を育てるのです。