2025年10月14日
ポジティブな言葉の力
みんなが時間を守らないと、次のじゅ業におくれてしまいます。
だから、ぼくはぜったいにおそくならないように、いつも時計を見ています。
そして、おそい友達に
「早くして。」
と言います。
それで、ぼくはクラスのリーダーとしてせきにんをはたしています。
これは、ある小学3年生のA君の作文です。
彼は、クラスのリーダーとしていつも頑張っています。でも、時々疲れてしまい爆発します。いや、爆発すると言っても大騒ぎをしたり何かを壊したり人に暴力を振るったりするわけではありません。疲れた表情で、じっと固まって動かなくなります。でも、それはわたしにはある意味で「爆発」と思えるのです。
彼の作文はいつも非の打ちどころのない文章で、これといって間違いはありません。修正箇所もほとんどありません。ただ、読んでいても楽しくないというか、彩りを感じないのです。
そこで、ある日、こんな話をしてみました。
「ねえ、『~しなければなりません。そうしないと~だからです。』という書き方を、『~してみました。そうしたら、~できます。』の書き方に変えてみない?同じことを言っているようなことなんだけどね。」と。
はじめはなんとなく腑に落ちない様子でしたが、真面目なA君は一生懸命にチャレンジしました。
みんなが時間を守ると、次のじゅ業はすんなり始められます。
だから、ぼくは時計を見るようにしています。
そして、おくれそうになっている友達に
「早く行こうよ」
と言ってみようと思いました。
そうしたら、みんなおくれないで次のじゅ業にまにあうと思います。
1回だけでなく、作文を書くたびに毎回毎回、
「~してみました。そうしたら~できました。」
この形にしてみようよ、と言い続けました。
すると、1ヶ月経ったら、自然にポジティブな文章を書く子どもになっていました。
そうして、ママから嬉しい報告がありました。
「前向きな言葉を使うようになったら、気持ちが明るくなったようで、いつも楽しそうにしています。笑顔が増えました。」
そうです!言葉と思考と心と行動は繋がっている!
わたしは確信しました。