お問い合わせ
体験申し込み

おひさま親子クラブ

ブログ

2025年10月22日

発達障害・グレーゾーンの子どもが花を育てる意味

発達障害・グレーゾーンの子どもが花を育てるには意味がある。感覚統合、責任感、自己肯定感を高める。「待つこと」なとの社会性を育てる。ママとの会話で言葉の発達の助けにもなる。

発達障害やグレーゾーンの子どもたちにとって、「花を育てる」という体験は、想像以上に深い学びと心の安定をもたらします。

家の庭やベランダに小さな鉢を置くだけでもいいと思います。毎日のお世話や観察をすることで、子どもたちはたくさんの力を育てていきます。

🌱1.感覚をととのえる

土を触る感触、水の冷たさ、花の香り。つるつるの葉っぱ、チクチクの葉っぱ。
自然にふれることは、五感をバランスよく刺激します。感覚が過敏だったり、逆に鈍かったりする子にとって、「気持ちいい感覚」を見つけることは、心と体を落ち着ける第一歩になります。

🌼2.安心感と自信を育てる

毎日少しずつ変わる花の様子を見ていると、「昨日より大きくなった!」「つぼみができた!」と小さな発見が増えます。自分の手で世話をして咲いた花は、子どもにとって大きな喜び。「自分ができた」という感覚は、発達がゆっくりな子どもたちの自己肯定感をやさしく高めてくれます。

子どもがパパと1ヶ月前に蒔いた種。まだかまだかと待っていたら発芽した。暑さで枯れるかと諦めそうになったが蕾まで育った。発達障害・グレーゾーンの子どもに「待つことの喜び」を教えてくれた。

🌸3.見通しをもつ練習に

花が咲くまでには時間がかかります。水をあげてもすぐに変化は見えません。だからこそ、「待つことが苦手」な発達障害・グレーゾーン子どもたちが「待つこと』を学びます。
「毎日少しずつ」「そのうち咲く」という経験は、見通しを持つ力や我慢する力をやさしく育てます。

待ちに待った花が咲いた。子どもは大喜び。毎日お世話を続けたからだと誇らしい気持ちになった。感情を言葉で表しにくい発達障害・グレーゾーンの子どもも気持ちを表す貴重な体験。

🌿4.責任感と自立心

水やりや日当たりの確認など、小さな習慣を続けることで責任感が育ちます。
「自分がやらないと枯れちゃう」という気づきが、人やものを大切にする心にもつながります。

🌷5.言葉とコミュニケーションのきっかけに

花の色や形、香りを表現することで、語彙が豊かになります。
「咲いたね」「これ何色?」といったママとの会話のやり取りは、自然なコミュニケーションの練習になります。言葉が出にくい子にも、「共通の話題」あることで、やりとりが生まれます。

🌻6.成功と失敗のどちらも学びに

花が咲けば達成感を得られ、枯れてしまったら「どうすればよかったのかな?」と考えるきっかけになりますね。成功も失敗も、「やってみること」の大切さを教えてくれます。

🌺7.外の世界への関心が広がる

花をきっかけに、虫や天気、季節の変化など外の世界への興味が広がります。
ベランダや庭に出ること自体が、気分転換にもなります。

🌻8.育てやすいおすすめの花

  • マリーゴールド
  • ミニひまわり
  • パンジー
  • ビオラ
  • サフィニア(丈夫で長く咲く)
  • ポーチュラカ

どれも初心者でも育てやすく、毎日の変化が見やすい花です。

🌼9.最後に

花を育てることは、単なる趣味や飾りではなく、発達に凸凹のある子どもたちの心と体を「整える時間」。

忙しい毎日の中でも、ほんの少しの時間とスペースで始められます。「今日もお水あげたね」「つぼみが出てきたね」と声をかけながら、
子どものペースで「育つ喜び」を共有してみませんか?

記事一覧へ戻る